Schöne Fremde 美しき異郷 ヨーゼフ・フォン・アイヒェンドルフ ざわざわと 梢がおののくまるで今 この時分いにしえの 神々が崩れた塀を 取り巻くようで 銀梅花の 木々の陰密やかに にじむ光に夢うつつ まどうように何を私に 語るのか見事な夜よ 頭上… Continue reading “Schöne Fremde 美しき異郷”…
百人一首 (第33首) Heute im Frühling,die Sonne behaglich scheint,des Kirschbaums Unruhelässt seine Blüten fallen. 原詩「古今集」春下(八四)紀友… Continue reading “百人一首 (第33首)”…
Lockung 誘惑 ヨーゼフ・フォン・アイヒェンドルフ 聞こえないか?木々たちのさざめきが外の静けさを通ってくる。惹かれないか?バルコニーから下へじっと耳を澄ませていたいと。そこには幾筋もの小川がゆきかい月影のもといとも美しく。そびえ立つ岩… Continue reading “Lockung 誘惑”…
俳句 高浜虚子 Es hängen prächtigvor des Mondes Angesichtdie zarten Wolken. 月を眺めていると、折しも流れてきた薄雲が月の明りで華やかに輝いた。雲が華やぐと同時に自分の気持ちも… Continue reading “俳句 高浜虚子”…
俳句 高浜虚子 Eines Ahorn Blattsank im Lichte der Sonneschwebend herunter. 葉っぱが一枚落ちる、という単純で時間にしてたった数秒の出来事が17文字を使って表現されています。そ… Continue reading “俳句 高浜虚子”…
Marienkind マリアの子 グリム童話より 大きな森の手前に一人の木樵が妻と住んでおりました。木樵には子供が一人だけおり、その子は三歳になる女の子でした。 ところが彼らはとても貧しく、いまや毎日の食べ物にも困ってその子になにを食べさせてあげればい… Continue reading “Marienkind マリアの子”…
Die Eule フクロウ グリム童話より 二三百年ほど昔、人がまだまだ今ほど賢明でも利口でもなかった頃、一つの小さな町である奇妙な出来事が起こった。たまさか、シューフー(ワシミミズク)と呼ばれる一羽の大きなフクロウが隣の森から宵のうちに町人の納屋… Continue reading “Die Eule フクロウ”…
Was es ist あるがまま Ver. 2 エーリッヒ・フリード そんなものは無意味だと理性が言うそうあるがままだよと愛が言う そんなものは不幸だと打算が言う痛み以外の何物でもないと恐れが言うそんなものは未来がないと見識が言うそうあるがままだよと愛が… Continue reading “Was es ist あるがまま”…
俳句 高浜虚子 Es streicht der Herbstwind.Ich fühle den Verschiedenensich bei mir zeigen. 頃はお盆。秋風が吹き、ふと何かが動いた。ああ、あの人が帰ってきているの… Continue reading “俳句 高浜虚子”…
In der Fremde 見知らぬ場所で ヨーゼフ・フォン・アイヒェンドルフ 小さな川の せせらぎが 聞こえていてこの森の そこここで森ふかく せせらぎに 包まれていて僕は どこにいるのか わからない。 小夜鳴き鳥が 羽ばたいていて孤独に満ちた この場所で古き良… Continue reading “In der Fremde 見知らぬ場所で”…